そして2003年、クライスラーは伝説に新時代のスピリットを融合させ、ニューヨーク国際自動車ショーで「クライスラー・300C」のコンセプトカーを発表。1955年のクライスラー・C-300から連綿と受け継ぐロングノーズ&ショートデッキのプロポーション。1998年に発表されたコンセプトカー「クライスラー・クロノス」に触発された特徴的なフロント・グリルと、気品あるクライスラー・ウイング。もちろん、心臓部には輝かしい伝統を継承しながら、すべてを一新した5.7リッターHEMI®V型8気筒エンジンを搭載。クラシカルで魅力にあふれたスタイリング、そして伝説に彩られたエンジンの力強い復活は、発表と共に大きなセンセーションを巻き起こしました。クライスラーグループの最高責任者(CEO)、ディーター・ツェッチェは300Cについて次のように語っています。「300Cはこれまでにないデザインと気品あるスタイリングで、クラシックなアメリカ車の定義を塗り替えます。そして、クライスラー・ブランドの揺るぎない地位をプレミアム・セグメントでも確立します。」アメリカが最も輝いていた1950〜60年代に生産され、クライスラー・ブランドの栄光を築いてきた300レターシリーズ。いま、その往年の名車が「クライスラー・300C」となって現代に甦ったのです。
300C ヒストリー -後編-
2006年08月26日