いま甦る、“ビューティフル・ブルート”。
1955年、クライスラーは洗練されたボディ・デザインにハイパワー・エンジンを組み合わせ、現代まで語り継がれる伝説の名車「クライスラー・C-300」を誕生させました。設計は名デザイナーとして誉れ高いバージル・エクスナーが担当。当時、そのグラマラスで力強いフォルムは、“100ミリオンダラールックス”と称されました。ボディにはHEMI®と呼ばれる半球型燃焼室を持ち、約5,400ccの排気量で300馬力を発生するV8エンジンを搭載。C-300はその流麗なデザインと強力無比なパワーユニットによって“ビューティフル・ブルート(美しき野獣)”と呼ばれ、当時のNASCARストックカーレースを席巻したのです。翌1956年には300の発展型である300Bが、1957年にはデュアルヘッドライトとテールフィンを持つ300Cが登場。その後も300は毎年改良を受けながら、シリーズ最終型となる1965年の300Lまで生産が続けられました。ちなみに、クライスラー・300が“レターシリーズ”と呼ばれるのは、車名の後に付くアルファベットがBからLまで年々発展していったことに由来しています。
1955年 C−300
クライスラー“レターシリーズ”の誕生。C-300は当時最もパワフルなマシンでした。300馬力のV8HEMIRエンジンを搭載したC-300は、比類なきハンドリング性能と、グラマラスなフォルムでカーマニアを熱狂させたのです。
1956年 300B
クライスラー“レターシリーズ”の2代目、300Bは卓越したパフォーマンスとスタイリングというC-300の伝統を継承しながら、他を圧倒するフォルムを纏って登場。クライスラー社の評価をさらに確固たるものにしました。
300C ヒストリー
2006年08月26日