以下は2011 年5 月24 日にクライスラーグループ LLC から発表された
プレスリリースの日本語訳版です
クライスラーグループ LLC、債務借り換えを完了し、
米国およびカナダ政府融資を全額返済
• 予定より 6 年以上も早く納税者への約束を履行、総額67 億ドルの政府融資を返済（利子その他
の対価18 億ドルも別途支払い）
• 米国およびカナダ政府による救済措置、およびフィアットとの戦略的提携により、16 モデルの新開
発モデルまたは フェイスリフトモデルを発売。30 億ドル以上の設備改善投資や、グループ全体で
6,000 人の新規雇用を実現
• 黒字回復と世界販売実績の 2 ケタ増は、新製品ラインアップの好調な販売を示すもの
2011 年5 月24 日、ミシガン州アーバンヒルズ
クライスラーグループ LLC は本日、新たな借り換えを完了したことに伴い、米国およびカナダ政府に
よる融資残高76 億ドルを返済したことを発表しました。これにより、両国政府融資は予定より6 年以上
早く、利子その他の対価とともに完済されたことになります。
クライスラーグループは、米国財務省に対して59 億ドル、カナダ輸出金融公社（EDC）へ17 億ドル
をそれぞれ支払い、2009 年6 月の営業開始時に提供された融資を償還しました。なお、カナダの公的
資金は、連邦政府およびオンタリオ州政府よりEDC を通じてクライスラーグループへ融資されたもので
す。
クライスラーグループは2009 年6 月、米国財務省より51 億ドル、カナダ政府部門より16 億ドルの
融資を受けました（もともとの融資額のうち26 億ドルは取り消し）。返済総額は、利子その他の対価
18 億ドルを含め、米国財務省に対しては65 億ドル、EDC に対しては20 億ドルとなっています。
クライスラーグループCEO のセルジオ･マルキオンネは次のように話しています。「クライスラーは
2 年足らず前、米国とカナダの納税者の皆様に対して、融資を全額返済することをお約束しましたが、
本日そのお約束を果たすことができました。この融資によりクライスラーはもう一度チャンスを与えられ、
その底力を見せることができました。救済措置を通じ、強力で存続可能な自動車メーカーとしての再建
を可能にしていただいた方々に深く感謝いたします。」
「当社借り換えパッケージに対する金融界からの投資によって融資を全額返済できたことは、世界の
中で競争力ある自動車メーカーとして復活するという目標へ向けてまた一歩進んだことを意味します。」
クライスラーグループが、このほど完了を確認した新たな借り換えは、証書貸付総額30 億ドル、債務
証券総額32 億ドル、リボルビング融資枠13 億ドルからなるものです。この新たな借り換えにより、クラ
イスラーグループの利子支払いは年間3 億5,000 万ドル減額となります。
クライスラーグループは、証書貸付および社債よりの正味収入に加え、16％増分完全希薄化後所有
主持分権のためフィアットが行使した株式コールオプションからの13 億ドルを利用し、政府融資を返済
しました。なお、リボルビング融資枠はまだ利用していません。
クライスラーグループの流動性（利用していないリボルビング融資枠を含む）は、借り換え・融資返済
後も引き続き100 億ドル以上となっています。
マルキオンネは次のように話しています。「従業員や組合出資者、ディーラー、サプライヤーを含めた
広い意味でのクライスラーグループ全員が一丸となって、約束を果たすべくたゆまず努力を重ねた結果、
クライスラーとその製品に対する社会の信頼を取り戻すことができました。今後は、残された課題を達成
すべく、2010〜2014 年事業計画で設定した目標に重点を置いて進んでいきます。」
なお、クライスラーの財務再構築についてはゴールドマンサックス社より、クライスラーグループ財務
委員会に対してはエヴァーコアパートナーズ社より、それぞれご助言をいただきました。
